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自己破産が認められる要件としては、
先ず免責不許可とならないように、原則
ギャンブルや浪費などの理由による
借金でないこと。
負債額が大きいか小さいかは、
申立人の支払能力で決まるので、凡そ3年、
36回程度の返済が家計上可能であるか。
もちろん現在や将来の収入の状況なども
判断材料の一つにはなっていきます。
そのような要件を考慮すると、
実は高齢の方は、免責不許可となる借金で
ない限りは、自己破産を認められやすい
こととなります。
現に私の事務所でも、3~4分の1くらいは
高齢者に該当する方の破産手続をしています。
ただ、個人的に破産手続を推奨するものでもなく
できればそのような事態になる前に解決できれば
良いと考えていますが、高齢者の自己破産の場合、
基本的に年金の支給額は少なく、
おまけに住宅ローンの返済が残っていたり、
また家族の介護や働かない子どもの生活等
その少ない年金で養っているという方も多く、
自己破産は、やむを得ない選択となります。
週読んだ週刊誌の記事には、今後老後破産は
増えていくが、唯一の自己防衛策が
「長生きをしないこと」と結ばれていたことには
とても寂しい気持ちになりました。
しかし、それを全面的に否定できない現実を
目の当たりにすると、この問題はかなり
根深いものだと再認識させられました。