司法書士から見た映画「びったれ!!!」の司法書士像

藤司法書士事務所

0545-30-7555

〒416-0952 静岡県富士市青葉町327番地

【営業時間】9:00~17:00【電話相談】8:30~18:00 /【定休日】土、日、祝
(※事前にご連絡いただければ、時間外や休業日の対応もいたします。)

bg_lv

司法書士から見た映画「びったれ!!!」の司法書士像

一般民事事件,司法書士というお仕事 ~司法書士鈴木一郎の歳時記~,司法書士の日常,成年後見制度

2015/11/29 司法書士から見た映画「びったれ!!!」の司法書士像

先日、劇場版「びったれ!!!」を観てきました。

 

 

ご存知の方もいるかと思いますが、このドラマは
元最強最悪の極道が姉の娘を引き取ることで、
真面目な「司法書士」として、世のため、
人のために活躍するというものです。

 

映画では、今話題の山本耕史さんが、敵役の弁護士で、
最大の敵を竹中直人さんが演じていました。

 

―――これ以降は、ネタばれあるため注意!!

 

物語の最初は、弁護士である山本さんと
司法書士である田中圭さんの法律バトルで、
公序良俗違反(民法90条)の行為にもとづいて
された給付(民法708条の不法原因給付)を、
自分がした行為の不法性を理由として返還を請求する
ことはできない、というもので、これはよく
ヤミ金からお金の返還を請求されたときに使う
ロジックです。

 

 

もう一つは、補助人による契約行為の同意権です。
被保佐人や被補助人など事理を弁識する能力が
著しく不十分であるか、不十分なひとが
不動産売買などの重要な財産行為をすることは
自分だけではできないため、保佐人や補助人の
同意がないと契約が成立しないというものです。

 

法的な戦いに敗れた、弁護士役の山本さんが
法は人間を救ってなんかくれない」という
捨て台詞は、個人的になかなか痛いセリフです。

 

確かに日本は法治国家ですから、法律を基にすれば
いろいろな悩ましい案件もスパッと解決できるかと
いえば、そうではなく、「法律ではここまでで・・・」
という事案は、現実的に数限りなくあります。

 

それでも暴力や反社会的勢力の力を借りての
解決はいかがなものかとも思います。・・・いやっ、
それで解決するならいいのではないか?とも
考えてしまう。

 

 

映画の主役の田中さんも
TVドラマの時とは違い、悩んでいた姿
少しドラマ性を上げていますかね。

 

取り敢えず劇場へ足をお運びください。
主人公の「伊武努」は、間違いなく
スーパー司法書士です!!

 

 

TOP