あらたな多重債務問題の発生を憂う~かつて見た風景

藤司法書士事務所

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あらたな多重債務問題の発生を憂う~かつて見た風景

個人再生,債務整理,司法書士というお仕事 ~司法書士鈴木一郎の歳時記~,自己破産

2015/09/02 あらたな多重債務問題の発生を憂う~かつて見た風景

平成22年6月18日に新貸金業法が完全施行され
消費者金融が巻き起こした多重債務問題
終息するかのように思われました。

 

 

事実、施行直後は年収の3分の1以下に
借入額を抑える総量規制や審査の厳格化により
借入対象者と言われる層が減り、
また、貸し出しをする消費者金融も激減し
もう世の中で多重債務などという言葉は
〝死語〝になっていくかのようでした。

 

ところが最近、私の事務所では、多重債務による
債務整理の相談が徐々に増えつつあります。

 

貸付額の総量規制はショッピング枠は対象外であり、
銀行の貸付も対象となっていません。

 

そのため、今は対象外である銀行の貸付
多重債務を引き起こす一因になってきています。

 

 

比較的利ざやが稼げるカードローンは
銀行にとっては良い商品であり、出来るだけ
自行のカードローンを利用してほしいと考え、
顧客の囲い込みに躍起になっているようです。

 

そのため借主にとっては非常に有利な金利で、
しかも審査も甘く借り入れができることになります。

 

ただ、借りやすいということは必然として
借入額が膨らむ要因となり、多重債務となる
危険性をはらんでいるのです。

 

気が付いたら借入額が自分の返済能力を超え
債務整理、個人再生、自己破産をしなければ
とても支払いを継続できない状況に…。

 

なんだかかつてのサラ金地獄によく似た
様相を呈してきていますね。

 

 

いつの時代も、借入は計画的にして
いかなければなりません。ご注意を!!

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