書類署名マシーンとなった日~被保佐人の引越し

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書類署名マシーンとなった日~被保佐人の引越し

司法書士というお仕事 ~司法書士鈴木一郎の歳時記~,成年後見制度

2015/04/01 書類署名マシーンとなった日~被保佐人の引越し

本日私が担当している被保佐人の方が
施設を変わることになり、その引越し手続きを
してきました。

 

 

ご本人の体調が悪くなってというわけではなく、
以前入居していた施設から同系列の新しい施設を
紹介され、ご本人が移動を希望したという経緯です。

 

介護施設に限らず病院を転院する場合でも
私たち後見人や保佐人の任にある人間は
本人に代わって契約関係をするのですが、

 

毎回何人もの担当者から説明を受け、
さらに何枚も、何枚も契約書や説明書等に
署名捺印を繰り返すという作業が続きます。
それはまるで苦行のようです。

 

 

いくら「司法”書士”」とはいえ、大量の書類に
署名捺印をする機会はめったにありませんので、
終わった後には微かな腕の痺れを
感じるのもしばしばです。

 

さらにこれも苦行のように繰り返されるのですが、
後見人、保佐人は本人でもなければ、
家族でもありませんから、どうしても出来ることが
限られていること等、後見業務、保佐業務について
その仕事内容を説明するということも毎回です。

 

後見制度を利用する方が増えていると
新聞等で報道されていますが、
まだまだ一般に周知されているとは
言い難いんだなと、契約書類に署名するたびに
思い知らされます。

 

 

とりあえず、私の被保佐人の方も無事引越しが完了し、
今日から新しい生活が始まりました。

 

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