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自己破産で終わりではなく始まりの手続
伝家の宝刀「自己破産」?
借金の整理方法にはいくつかありますが、
自己破産はその中で究極の方法となります。
自己破産手続というのは、裁判所から免責決定、
つまり、債務(借金)の支払い義務を法的に
免除してもらう手続となります。
一般的に破産手続が認められる限度額が
設定されている訳でなく、申立人の生活状況と
返済すべき債務(借金)額との比較で、
返済が困難であると認定されれば、
たとえ100万円、あるいは100万円未満で
あろうと、免除を受けることができます。
自己破産はリスタートの手続
借金の免除で、長い借金生活の終了を迎える…
ではなく、これから新たな生活のスタートを
切るきっかけとなります。
というのも、借金返済の免除を受ければ
それで全てが上手くいくというものではなく、
それでも、生活は苦しいままというケースが
多く存在するからです。
ただ、自己破産制度そのものが、リスタートの制度で
ある以上、制度の適用により手続継続中から
生活改善が図られることを必ず要求されます。
たとえば、借金を作った理由が、浪費やギャンブル等の
免責(借金免除)不許可事由であり、それでも裁判所の
判断で、自己破産が認められるケースでは、
今後、ギャンブルには一切手を付けないとか、浪費を
しないよう、毎月しっかり家計簿をつけるとか、
今後は浪費をせずに、自分の収入の範囲内で生活を
します等の反省文を再提出させたり、
また、継続して家計簿を付け、手続きの間提出を
要求したり、今後の生活設計に基づく仮の家計簿の
提出まで、求められたりします。
究極の手続きである「自己破産」をしたのだから、
その後の生活はしっかりしていきましょうという
ことでしょう。
自己破産で当たり前の生活を取り戻す
自己破産をお考えの方も、「借金が無くなって、
よかった~」ではなく、「さて今後、同じ過ちを
犯さないよう、どう生活して行こうか…」と、
じっくりとお考えください。
暫くは生活費が不足しても借入は出来ないのですから、
収入の範囲ないで生活するという、
いわば当たり前の生活を心がけましょう。
間違っても”ヤミ金”など利用しませんように…