会社設立のお値段～司法書士の関与を

２００３年２月から始まった「資本金特例制度」
（時限立法）により、資本金が１円から
会社の設立が可能となりました。

さらに、２００６年の会社法施行により、
会社の資本金の制限が完全になくなり、
名実ともに、１円あれば会社を設立
できるようになりました。

それでは本当に１円で会社が設立できるかといえば、
そういうわけにはいきません。

会社を設立するにはそのための準備が必要ですし、
最終的には、会社設立の登記をしなければなりません。

たとえば、会社には会社の憲法である
「定款」の作成が必要です。

定款は最終的に公証人に認証して
もらわなければなりません。
印紙代と認証費用等で１０万円近くかかります。

司法書士に依頼すれば、電子認証をするため
印紙代はかかりませんが、報酬が発生します。

また、登記費用は免許税が最低１５万円かかります。

細かい点に言及すれば、会社の印鑑の作成費用、
銀行印その他諸々の費用を併せると
少なくても３０万円は必要になるでしょう。

さらに付け加えるのなら、
本当に資本金は１円でいいのかという点です。

ただ単に会社を設立するというのであれば、
資本金が１円であってもいいのでしょうが、

資本金が１円という会社の社会的信用力は
いかほどのものか。また、そのような会社と
取引をしようという相手が

果たしてどれ程いるか等考えると、
やはり１円では…ということにもなりますね。

実際に会社を設立しようとすると、
いろいろと検討しなければならないことが
本当に多くあります。　　　　　　　　　　

何もかも全部自分でやるの大変ですね。

会社設立に関する司法書士の費用は
一般的に１０万円以上になりますが、
自分でやるか、任せるかは費用対効果などを
考慮したうえで決めればいいのではないでしょうか。