事件か？そこに会社がない？！～登記簿の本店所在地

実際に目にしたことはないのですが、本籍地を
「東京都千代田区千代田１番」にしている方は
いまも何十人かいると聞いています。

言わずと知れた「皇居」の住所です。
正確には「１番１号」ですが、戸籍の表示には
号は入らないためです。

もちろん、そこに家がある訳ではありません。

現代で本籍を皇居にという人は
少ないかもしれませんが、有名な建築物
（例えばスカイツリー、大阪城、白鷺城？）の住所を
本籍にしている方はいるのかもしれませんね。

実は会社の本店所在地にも同じことが言え、
登記されている住所へ行ってみたところ
そこに本店はなく、全く別の所にあるという
こともあります。

特に会社設立時に本店所在地を証明する
書類を添付することはありませんので
会社としては郵便物などが届けば
問題ないということでしょうか。

よくドラマで、架空の会社が事件に
かかわっていますがこの仕組みを利用した
と言えるのでしょうね。

先日提出した訴状の相手先会社が
まさに登記上の本店所在地と本社の住所が
相違していて、転送手続きがされていたため
裁判所より調査報告の要請をいただいたところです。

私が設立手続をした会社で、本店所在地に
会社そのものが存在しないというケースは
ありませんでしたが、本店所在地が「皇居」
なんて会社はいかにも怪しいですよね・・・。