多重債務者減少のニュースにわずかな違和感

多重債務者とは、一般的に借入先が
５社以上ある人のことをいいます。

先日、新聞報道に多重債務者がピーク時の
1０分の１になったとありました。

また同じ日に、生活保護世帯が過去最多を更新
したとの小さな記事が載っていました。

平成２２年の「新貸金業法」完全施行後は、
年収の３分の１を超える場合に原則として
貸出を禁止する借入額の総量規制が実施され、
確かに５社以上の借入をされている方は
減ってきていることは個人の実感としてあります。

ただ、この総量規制には原則銀行からの借入や
商品購入による利用額は含まれませんから、
この規制も完璧とはいえません。

私の司法書士事務所では、最近銀行の借入を含んだ
債務整理の相談や借入額は少額ではあるけれど、
家計的に返済が困難になっている方の
相談が増えています。

日本では確実に貧富の差が
ひらいてきていると感じますね。

多重債務者は減っているが生活保護世帯は
増えていることはその証左なのかもしれません。

多重債務とはいえないが返済は苦しい。
そのような方は、家計の見直しを含め
ご相談ください。

より良い解決策を考えていきましょう。