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最近の借金相談の傾向として、高額化?があります。
総額規制のない銀行が、借主の返済能力を無視して
多額の貸し付けをしているようですね。
今回相談に見えられたAさんも、銀行数社と
消費者金融数社から合計3000万円もの借金がありました。 Σヽ(゚Д゚○)ノ
それなりの収入があったとしても、さすがにこの金額では
約定返済を続けることは難しく、面談のうえ個人再生という
手続をすることとなりました。
この個人再生という手続は、住宅ローン以外の借入額が
5000万円以内の借金であれば、基本借金額を5分の1まで圧縮し、
最低100万円を、3年で返済するというものです。
ところが、さすがに3000万円の借金だと、5分の1でも600万円?
3年返済で月17万円弱の返済額となり…ません。
個人再生では借金額を原則5分の1としますが、
1500万円を超え、3000万円までは、10分の1に圧縮でき、
最低300万円の返済となります。
3000万円超から5000万円までは総額の10分の1です。
となれば、返済額は毎月8万円強、決して不可能な返済額では
ありませんね(ただし、返済額が申立人の資産を基準とする場合は、
その金額が基準となりますので、圧縮率は下がりますのでご注意を!)。 (´ー`*)
ところがAさんの場合は、住宅ローンを月に15万円ほど返済していましたから、
再生による返済額と合わせると、なんと毎月24万円弱の返済となります。
さすがの高給取りでもこの額を返済し続けることは、なかなか難しいですね。
そこで登場するのが民事再生法第229条2項の「特別の事情がある場合には、
再生計画認可決定の確定の日から5年を超えない範囲内で…」という条文です。
これにより、返済期間を5年に延長することが出来、再生手続きによる
毎月の返済額は5万円ほどとなり、住宅ローンと併せても毎月20万円で、
なんとか返済を継続できそうです。
とはいえ、5年間という期間は決して短くはありませんから、Aさん自身も
まだまだ気を緩めるわけにはいかないでしょうが、頑張ってくれると思います。