隣の芝生の色は？～司法試験合格発表

先日、本年度司法試験の合格発表がありました。
昨年より大幅減の１５８３人の方が
合格されたとのことでした。

司法試験制度については、このところ二転三転
していて、法科大学院の制度が導入されてから
いろいろと物議を醸していますね。

一時は年３０００人程度の合格者を目標に
弁護士が急激にその数を増やしていきましたが、
その結果は、弁護士の貧困問題などの記事が
週刊誌を賑わせるような惨憺たるものでした。

…といっても、私たち司法書士もそれを全く
他人事としてはみられないということも事実です。

司法書士試験自体は、ほぼ合格率は横ばいで、
受験者が増え続けたときには合格者も増えましたが、
現在では受験生が減り続けていますから、自ずと
合格者数も減っています。

司法書士としては、競争相手が増えないのは
まー良いとしても、司法書士制度自体のことを
考えると一定程度の合格者数は必要となりますし、
最近では、弁護士の人数との差が開く一方で、
増え続ける弁護士との仕事上のパイの取り合い
に関し、少なからず影響が出ているようです。

司法試験に限らず、およそ国家資格に関しては
その動向は気になるところです。

とはいえ、資格自体は単なる免許であり、
その仕事でどのように活躍するかは、結局その人
個人の努力等によるところが多いのですけれどね。
隣の芝生を気にするより、先ずは己が精進しなさい
ということですね。…頑張ります。