司法書士による「成年後見相談会」～掛川市

司法書士による「成年後見相談会」が
今回は掛川市の掛川商工会議所をお借りして
開催されました。

前回は三島市で今回は掛川市と
県下全域にわたって開催がされています。

相談会の日は県下全域から司法書士が
相談員として集まって来ているので、
待ち時間を利用して事例検討会も開催されました。

各自が抱えている案件での意見交換もありますが、
今回のメインの教材は今月の９日名古屋地裁で
言い渡された判決です。

ＴＶ番組でも一時話題に挙がった
家族で介護していた重度の認知症の男性(91)が、
列車にはねられ死亡した事件で、
「妻は、夫から常に目を離さず見守る義務を怠った」
として、列車の遅れなどによる損害約７２０万円
の支払いを求めるＪＲ東海の請求を認めたものです。

＜会場近くの掛川城＞

グループディスカッションでは
いろいろと意見は出ましたが、
総じて判決は厳しすぎるというものが多く、
家族の人たちには同情を禁じえません。

これから超少子高齢化を迎える我が国としては、
家族の負担の軽減や認知症の人による
被害が生じた際の被害者救済に関する制度等
個人に任せるのではなく、社会全体の問題として
考えていかなければなりませんね。